介護

今回私は外国人向けの介護職員初任者研修を取材しました。そこでは、フィリピン出身のロシェールさん、ミシェルさん、ブラジル出身のマリヤさん、ペルー出身のアリーシャさんの四名が受講しており、先生に積極的に質問したり何度も実践練習したりして、介護についてとても熱心に学んでいました。楽しみながら学んでいる四人の姿が印象的でした。

 

彼女たちはなぜ日本で介護資格を取得したいと考えているのでしょうか?本音を聞いてみました。
ロシェールさんが介護に興味を持ったきっかけは何ですか?
―義理のお兄さんが介護の仕事をしていて、「あなたに向いていると思う!」と言ってくれたことです。今は工場で働いていますが、第二の人生の道を選ぶときに介護の資格が役に立つと思うし、将来家族を助けられるかもしれないので、学んでみようと思いました。
ミシェルさんは介護という仕事にどんな思いを持っていますか?
―私も今は、工場で働いています。でも、元々人の世話をするのが好きで、高齢者の人は特に、見てあげられる人が少なくて大変だろうから自分が元気をあげたいと思ったんです。日本語を学ぶのは大変だけど、その思いは強いです!
マリヤさんは、研修を受けてみてどのように感じましたか?
―先生は教えるのが上手で、言葉だけじゃなくて実際にやって見せてくれるので、覚えやすくわかりやすいです。なにより受講料が安いのでとても助かります。人のために何かをするのはとても気持ちがいいです。高齢者の方に毎日楽しいと思ってもらいたいです。
アリーシャさんはなぜ研修に参加しようと思ったのですか?

―1年前から介護の仕事をしていて、介護について知りたいと思ったからです。介護の仕事は大変なことも多いけど、利用者さんに「ありがとう」って笑顔で言われるとすごくうれしいです。もっと日本語でコミュニケーションをとれるようになりたいです。

現在、日本の介護現場は人手不足と言われています。一方、受講者の皆さんのように介護現場で働きたいと思う外国人もいます。介護は外国人でも活躍できる仕事ですが、日本の介護施設と外国人の方の就労におけるマッチングが難しいのが現状です。その理由の一つに、介護現場で働くためには日本語でのコミュニケーションや介護技能が求められるからというものがあります。そのため、グローバル人財サポート浜松が今回のような研修を行い、外国人に対して“生きるために働くこと”をサポートすることは、その方がスキルを身に付け自らの力でこの町で生活していくことにつながります。このような活動は、人材不足で悩む日本にとっても仕事を求める外国人にとっても必要なものであると強く感じました。

研修に参加して、印象に残っている言葉があります。「介護する人のことを好きにならないと介護はできない」。介護は人と人が関わる仕事です。今回の取材を通して、性別やジェンダー、国籍などの違いに関係なく、誰かが誰かを思いやることが一番大切だということに気付くことができました。

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静岡大学2年 佐々木真実子